
こんにちは、大阪の社会人ロックバンド「The Third Glow」スタッフです。
社会人になってからバンドを始めようとしたとき、あるいは再開しようとしたとき、最初に出てくる疑問の一つが「練習頻度、どうする?」ということかもしれません。
週にどれくらいスタジオに入るのか。月に何回集まればいいのか。他の社会人バンドは、どんなペースで活動しているのか。
学生時代は、週2回とか週3回とか、比較的自由にスケジュールを組めました。授業が終わったら集まって、そのままスタジオへ。そんなふうに、音楽中心の生活を送れた時期もあったかもしれません。
でも、社会人になると状況が変わります。仕事の拘束時間が長くなり、平日の夜に集まるのは難しい。土日も、疲れていたり、他の予定があったり。体力的にも、以前と同じペースを維持するのは簡単ではありません。
それに、優先順位も変わってきます。仕事、家族、健康、プライベート。守るべきものが増える中で、バンドの練習にどれだけ時間を使えるのか。その現実と向き合う場面が出てきます。
スタッフとして、いろんなバンドの活動を見てきましたが、練習頻度は本当にバンドごとに違います。週1回のバンドもあれば、月1回のバンドもある。それぞれに事情があって、それぞれの形があります。
今回は、社会人バンドの練習頻度について、実際のところどうなのか、どんなふうに考えればいいのか、整理していきます。
社会人バンドの練習頻度は、月1回から週1回くらいまで、かなり幅があります。
月1回のペースで続けているバンドもあれば、月2回、月3回のバンドもある。週1回のペースを維持しているバンドもあります。どの頻度が多いか、というと、一概には言えません。
大切なのは、「頻度の多さ」で練習の良し悪しを決められないということです。
週1回練習できているバンドが「すごい」わけでもないし、月1回のバンドが「少なすぎる」わけでもありません。それぞれのバンドが、自分たちの生活やペースに合わせて、続けられる形を選んでいる。まずはそれだけのことです。
練習頻度がバンドごとに違うのは、自然なことです。メンバーの仕事の忙しさ、住んでいる場所、家庭の事情、バンドの目的。いろんな要素が重なって、それぞれのペースが決まってきます。
「他のバンドはどうなんだろう」と気になる気持ちはわかりますが、比べすぎなくて大丈夫です。自分たちが無理なく続けられるペースが、自分たちにとっての正解になります。
バンドの練習頻度は、いくつかの要素によって変わってきます。
メンバーの仕事の忙しさは、練習頻度に大きく影響します。定時で帰れる仕事なのか、残業が多い仕事なのか。シフト制なのか、土日休みなのか。そういった勤務形態の違いが、練習の組みやすさを左右します。
全員が土日休みなら、週末に集まりやすいです。でも、シフト制のメンバーがいると、全員の休みが合う日を見つけるのが難しくなります。
仕事の繁忙期も影響します。年度末や決算期、プロジェクトの納期前など、一時的に忙しくなる時期があると、その間は練習頻度が落ちることもあります。
メンバーの生活環境も、練習頻度を決める大きな要素です。
家庭を持っているメンバーがいると、家族との時間も大切にしなければなりません。小さな子どもがいる場合は、なおさらです。毎週末バンド練習に時間を使うのは、現実的に難しいこともあります。
メンバー同士が住んでいる場所も関係します。全員が近くに住んでいれば集まりやすいですが、離れて住んでいると、移動だけで時間がかかります。片道1時間以上かかるメンバーがいると、気軽に集まるのは難しくなります。
バンドが何を目的にしているかも、練習頻度に影響します。
定期的にライブをやりたいバンドは、練習頻度を高めに設定することが多いです。ライブに向けて曲を仕上げる必要があるからです。
一方で、「仲間と音楽を楽しめればいい」という趣味志向のバンドなら、無理に頻度を上げる必要はありません。月1回集まって、楽しく音を出せればそれで十分、という考え方もあります。
曲作りや音源制作に重きを置くバンドもあります。そういうバンドは、スタジオ練習の頻度は少なくても、個人で曲を作ったり、データをやり取りしたりして、別の形で活動を進めていることもあります。
演奏するジャンルや、バンドの編成によっても、必要な練習頻度は変わってきます。
複雑なアンサンブルや、細かい音の合わせが必要な音楽をやっているなら、練習頻度は高めになることが多いです。逆に、シンプルな構成の曲をやっているなら、そこまで頻繁に集まらなくても成り立つこともあります。
メンバーが多いバンドは、全員のスケジュールを合わせるのが大変です。4人バンドと6人バンドでは、練習日の調整の難しさが全然違います。
社会人バンドの練習頻度には、いくつかのパターンがあります。それぞれにメリットがあり、向いているバンドの形も違います。
月に1回、スタジオに集まって練習するペースです。
メリット
向いているバンド
月1回でも、継続して集まっていれば、バンドとしての活動は成り立ちます。年に12回集まれるなら、その間に数回ライブに出ることも可能です。
ただし、月1回だと、前回の練習から間が空くので、感覚を取り戻すのに時間がかかることもあります。個人練習で補う必要が出てくるかもしれません。
月に2回、スタジオに集まるペースです。社会人バンドの中では、このくらいのペースが比較的多いように感じます。
メリット
向いているバンド
月2回なら、週に1回より負担は少ないですし、月1回よりは感覚を保ちやすいです。ライブ前には、少し頻度を上げて月3回にする、といった調整もしやすいペースです。
毎週、スタジオに集まるペースです。社会人バンドの中では、比較的頻度が高い方になります。
メリット
向いているバンド
週1回のペースを維持できるのは、メンバー全員がそれだけの時間を確保できる環境にあるということです。仕事が比較的定時で終わる、土日の予定を音楽に優先的に使える、といった条件が揃っている必要があります。
ただ、週1回のペースは、長期間そのまま維持するのが難しくなることもあります。仕事が忙しくなったり、生活環境が変わったりすると、続け方を見直すタイミングが来ることもあります。
「月1回しか集まれないけど、それでバンドとして成り立つの?」と思う人もいるかもしれません。
でも、練習頻度が少なくても、バンドは成り立ちます。その理由はいくつかあります。
バンド練習の頻度が少なくても、個人練習をしっかりやっていれば、集まったときにスムーズに音を合わせられます。
自宅で自分のパートを練習しておく、新しい曲を事前に覚えておく、音作りを個人で調整しておく。そういう準備をしておくことで、バンド練習の時間を有効に使えます。
月1回しか集まれないからこそ、個人練習の重要性が増します。限られた時間を、音を合わせることに集中できるように、事前準備を大切にする。そういう意識があれば、少ない頻度でも成り立ちます。
練習前に、メンバー間で情報を共有しておくことも大切です。
「次はこの曲をやろう」「この部分のアレンジを変えよう」といった話を、LINEやメールで事前に共有しておく。練習当日は、その確認と実際の音出しに集中できます。
音源やデモを事前に共有して、各自が聴いておく。そういう準備をしておくだけで、練習の効率は大きく変わります。
練習頻度が少ないからこそ、集まった時間の質が大切になります。
ダラダラと長時間スタジオにいるより、短時間でも集中して音を合わせる。やるべきことを明確にして、効率よく進める。そういう意識があれば、月1回でも十分に成果を出せます。
頻度が多ければいい、というわけではありません。集まったときに、どれだけ密度の濃い時間を過ごせるか。それが、バンドの成長につながります。
社会人バンドを続けていると、練習頻度に関連して、いくつかのことが起こりやすくなります。これは珍しいことではなく、多くのバンドが経験することです。
仕事の繁忙期、年末年始、夏休みシーズン。そういう時期は、メンバーのスケジュールが合わなくなることがあります。
いつもは月2回集まれていたのに、ある月は1回しか集まれない。そういうことは、よくあります。全員が集まれる日を見つけようとすると、2ヶ月先になってしまうこともあります。
これは、バンドの問題というより、社会人の生活の現実です。集まりづらい時期があることを前提に、柔軟に対応していく。それが、長く続けるコツかもしれません。
練習頻度について、メンバー間で温度差が出てくることもあります。
「もっと頻繁に練習したい」と思っているメンバーと、「今のペースで精一杯」と感じているメンバー。その間で、少しギクシャクすることもあります。
どちらが正しいということはありません。それぞれの生活環境や、音楽に対する熱量が違うだけです。その違いを認め合いながら、全員が納得できるペースを探していく。それも、バンド活動の一部です。
最初は「月2回は集まろう」と決めていても、だんだんペースが落ちてくることがあります。
仕事が忙しくなったり、家庭の事情が変わったり、メンバーの一人が引っ越したり。生活環境の変化に伴って、以前と同じペースを維持するのが難しくなる。それは、多くの社会人バンドが経験することです。
ペースが落ちることは、「失敗」ではありません。生活に合わせて、自分たちのペースを調整している。それだけのことです。
大事なのは、ペースが落ちても、続けること。月1回でも、2ヶ月に1回でも、集まり続けていれば、バンドは続いています。
社会人バンドを長く続けていくには、いくつかの考え方を持っておくといいかもしれません。
「週1回は練習しよう」「毎月ライブに出よう」。そういう高い目標を立てるのは悪いことではありませんが、最初から詰め込みすぎると、続かなくなることがあります。
社会人の生活の中で、音楽にどれだけ時間を使えるのか。それを現実的に見積もって、無理のない目標を立てる。「まずは月1回、集まれたらいいな」くらいから始めて、慣れてきたら頻度を上げる。そういう段階的な進め方の方が、結果的に長続きすることもあります。
「練習は全員揃ってから」と決めてしまうと、なかなか練習できなくなります。
全員が揃うのを待っていたら、次の練習が2ヶ月先になってしまうこともあります。それよりは、「集まれる人だけで練習する」という柔軟さがあった方が、活動が止まりません。
もちろん、全員揃っての練習が理想です。でも、理想にこだわりすぎて、現実的に動けなくなるのは本末転倒です。できる範囲で進めていく。その柔軟さが、社会人バンドには必要かもしれません。
「とにかく続けなきゃ」と思いすぎると、逆に苦しくなることがあります。
バンドは、楽しむためにやっているはずです。義務になってしまったら、本末転倒です。
「今は忙しいから、少しペースを落とそう」「しばらく休んでもいいかな」。そういう選択ができることも、大切です。続けることにこだわりすぎて、燃え尽きてしまうより、柔軟に向き合う方が、結果的に長く音楽を続けられたりします。
The Third Glowも、メンバー全員が社会人です。
平日は仕事があるので、練習は主に土日祝に予定を合わせています。全員のスケジュールを調整するのは、簡単ではありません。仕事の都合で、急に予定が変わることもあります。
以前に比べると、スタジオに入る頻度は減りました。それでも、現在は月1〜2回のペースで、安定して続けています。このペースが、今のメンバーにとっては無理がなく、続けやすい形になっています。
練習頻度が多いから良いバンド、少ないからダメなバンド、ということはありません。大事なのは、自分たちが無理なく続けられるペースを見つけることです。
頻度よりも、続け方や向き合い方を大切にしています。集まれるときに集まって、音を出す。それだけのシンプルなことを、長く続けていく。それが、社会人として音楽を続ける形の一つだと思っています。
社会人バンドの練習頻度に、正解はありません。
月1回のバンドもあれば、週1回のバンドもあります。どちらが良いということはなく、それぞれのバンドが、自分たちの生活に合わせて選んでいる形です。
練習頻度は、仕事の忙しさ、生活環境、バンドの目的、いろんな要素によって変わってきます。他のバンドと比較する必要はありません。自分たちが無理なく続けられるペースが、自分たちにとっての正解です。
練習頻度が少なくても、個人練習や事前準備を大切にすれば、バンドは成り立ちます。集まったときの時間の質を高めることで、少ない頻度でも充実した活動ができます。
活動ペースが落ちることも、珍しいことではありません。生活環境の変化に合わせて、自分たちのペースを調整していく。それも、社会人バンドの自然な流れです。
無理のないペースが、結果的に一番長く続きます。最初から詰め込みすぎず、柔軟に調整しながら、自分たちに合う形を探していく。その過程自体が、バンド活動の一部です。
「この頻度でも大丈夫なんだ」「無理に合わせなくていいんだ」。そう思ってもらえたら嬉しいです。自分たちのペースで、音楽を続けていってください。
大阪を拠点に活動する、社会人ロックバンド The Third Glow のスタッフです。
社会人になっても音楽を続けたい方や、バンド初心者の方に向けて、スタッフ目線でコラムを発信しています。
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