TOPICS

スタジオでの個人練習は恥ずかしい?バンドと音楽に向き合う人のための考え方

こんにちは、大阪の社会人ロックバンド「The Third Glow」スタッフです。

バンドをやっていると、ふと「個人練習、どうしよう」と思う瞬間があります。

次のバンド練習までに、あのフレーズをもう少し弾けるようにしておきたい。新しい曲の構成を、ちゃんと頭に入れておきたい。音作りを、もう少し試してみたい。そういう「準備しておきたい」という気持ちが出てくるのは、バンドを続けていれば自然な流れだと思います。

自宅で練習できれば理想ですが、音量の問題があったり、アンプやドラムセットがなかったりして、思うように練習できないこともあります。そうなると、「音楽スタジオで個人練習をする」という選択肢が現実的になってきます。

ただ、その選択肢が浮かんだとき、少しだけ引っかかる感覚を覚える人もいるかもしれません。「スタジオで一人で練習するって、どうなんだろう」「周りからどう見られるんだろう」「恥ずかしくないかな」。そんなふうに。

今回は、スタジオでの個人練習について、実際の空気感や向き合い方を、バンド活動を続ける側の視点から整理してみたいと思います。

この記事を読むとわかること

  • スタジオでの個人練習に抵抗を感じる理由と、実際の空気感がわかる
  • バンド活動の中で個人練習がどんな役割を持つのか整理できる
  • 自宅練習とスタジオ練習を無理なく使い分ける考え方がわかる

スタジオでの個人練習が「恥ずかしい」と感じる理由

スタジオで一人で練習することに、なんとなく抵抗を感じる人は少なくありません。

それは、音楽経験の長短に関係なく起こりやすい感覚のようです。楽器を始めたばかりの人だけでなく、ある程度弾ける人でも、「一人でスタジオに入るのは、ちょっと気になる」と感じることがあります。

その理由はいくつかあるかもしれません。

一つは、音漏れや周囲の演奏が気になるという感覚です。スタジオは防音ではありますが、隣の部屋から音が聞こえてくることもあります。「隣の部屋の人、上手いな」「それに比べて自分は…」みたいに、つい比べてしまったり。自分の練習音が、他の部屋に聞こえているんじゃないかと気になってしまったり。

もう一つは、「一人でスタジオに入る人って、あまりいないんじゃないか」という想像です。スタジオはバンドで使う場所、というイメージが強い分、一人で入ることが特別なことのように感じてしまう。受付で「一人です」と言うのが、少し気まずく感じる、という声もあります。

それから、「上手い人がたくさんいそう」というプレッシャーもあるかもしれません。スタジオに来ている人は、みんなプロ並みに上手いんじゃないか。そんな中で自分が練習するのは場違いなんじゃないか。そういう不安です。

こうした感覚は、決して珍しいものではありません。音楽を続けている人の中には、誰もが一度は感じたことがあるような、ごく自然な心の動きだと思います。

実際の音楽スタジオの雰囲気

では、実際の音楽スタジオには、どんな人が来ているのでしょうか。

結論から言うと、いろんな人がいます。バンドで来ている人もいれば、一人で来ている人もいます。学生もいれば、社会人もいる。楽器を始めたばかりの人もいれば、長く続けている人もいる。本当に、いろんな人がいます。

個人練習で来ている人は、決して珍しい存在ではありません。スタジオスタッフから見れば、一人で来る人も、バンドで来る人も、どちらも日常的な光景です。

それに、他の部屋の演奏を気にしている人は、ほとんどいません。みんな、自分の練習や音作りに集中しています。隣の部屋から聞こえてくる音は、いわば環境音みたいなもの。「誰が弾いているか」「上手いか下手か」なんて、そこまで意識されていないと思います。

受付で「一人です」と言うことも、スタッフにとっては特別なことではありません。「個人練習ですね、何時間ですか?」と、普通に案内されるだけです。

スタジオは、音楽を続けている人たちが、それぞれのペースで音と向き合っている場所です。誰かと比べる必要もないし、誰かに見られているわけでもない。ただ、自分の音楽のために時間を使う場所です。

バンド活動における個人練習の位置づけ

バンド練習と個人練習は、役割が違います。

バンド練習は、メンバー全員で音を合わせる時間です。それぞれのパートがどう絡み合うか、曲全体の流れをどう作るか、ライブに向けてどう仕上げていくか。そういうことを確認する場です。

一方、個人練習は、「合わせる前の準備」や「音を確認する場」です。自分のパートをちゃんと弾けるようにしておく、新しいフレーズを試してみる、音作りを調整する。そういう、個人として向き合う時間です。

個人練習を少しでも進めておくと、バンド練習がスムーズに進みます。「この部分、まだ弾けないから練習しよう」という時間が減って、「全体の音を合わせる」ことに集中できる。結果的に、バンド全体の時間を有効に使えます。

特に社会人バンドの場合、メンバー全員が集まれる時間は限られています。月に1回、2回しかスタジオに入れないこともあります。そういう貴重な時間を、個人でできる確認に使ってしまうのは、もったいなく感じることもあるでしょう。

個人練習は、バンド練習を助けるための時間でもあります。自分のパートを少し整えておくことが、バンド全体のためになる。そういう位置づけで考えると、個人練習の意味がよりはっきりしてきます。

スタジオ個人練習のメリット

スタジオで個人練習をすることには、いくつかのメリットがあります。

音量を気にせず練習できる環境

自宅だと、どうしても音量を気にしてしまいます。アンプの音量を下げたり、エレキギターでも生音で弾いたり、ドラムは電子ドラムで我慢したり。そういう制約の中で練習することになります。

でも、スタジオなら音量を気にする必要がありません。アンプをちゃんと鳴らせるし、ドラムも思いきり叩けます。本番に近い音量で練習できるので、実際のバンド練習やライブに近い感覚を掴めます。

アンプ・ドラムなど、バンド編成を意識した音作り

エレキギターやベースの音作りは、アンプを通して初めて完成します。自宅でヘッドホンアンプやシミュレーターを使って音作りをしても、実際にアンプから音を出すと、全然違う音になることがあります。

スタジオでアンプを使って音作りをすると、バンド練習やライブで使う音により近づけます。「この設定だと、こういう音になるんだな」という感覚を掴めるのは、スタジオならではです。

ドラムも同じです。電子ドラムと生ドラムでは、叩き心地も音の響きも全く違います。スタジオで生ドラムを叩くことで、実際のバンド練習やライブでの感覚を養えます。

集中して音と向き合える時間としての価値

自宅で練習していると、どうしても生活音や周囲の気配が気になったり、集中が途切れたりすることがあります。

スタジオは、音楽だけに集中できる環境です。他のことを考える必要もないし、誰かに気を遣う必要もない。ただ、自分の音と向き合う時間。そういう時間を持てることは、音楽を続けていく上で大切なことかもしれません。

個人練習を自然に始めるための考え方

「スタジオで個人練習をしてみようかな」と思ったとき、いくつかの考え方を持っておくと、入り口のハードルが下がりやすくなります。

時間帯の選び方

スタジオは、時間帯によって混雑度が違います。平日の昼間や、週末の早い時間帯は、比較的空いていることが多いです。人が少ない時間帯の方が、気楽に入りやすいと感じる人もいるかもしれません。

ただ、混んでいる時間帯でも、個人練習をしている人はいます。「混んでいるから行きづらい」と思う必要はありません。自分の都合のいい時間に行けばいいだけです。

「完成させる場所」ではなく「試す場所」という捉え方

スタジオ個人練習は、「完璧に弾けるようになる場所」というより、「試す場所」です。

新しいフレーズを試してみる、音作りを調整してみる、曲の流れを確認してみる。そういう「試す」ための時間だと考えると、気持ちが少し楽になります。

完璧に弾けなくても、間違えても、それは当たり前のことです。練習なんですから。そういう「うまくいかない瞬間も含めてOKな場所」として捉えると、プレッシャーが減ります。

短時間でも意味があるという感覚

「スタジオに入るなら、2時間くらいは入らないと」と思うかもしれませんが、短時間でも十分意味があります。

1時間でも、30分でも、集中して音と向き合えば、得られるものはあります。「ちょっとだけ音を出したい」「少しだけ確認したい」。そういう目的でスタジオを使うことも、全然ありです。

短時間の練習を積み重ねることで、少しずつ感覚が養われていきます。「短いから意味がない」ということはありません。

自宅練習とスタジオ練習の上手な使い分け

自宅練習とスタジオ練習には、それぞれ良さと限界があります。両方をうまく使い分けることで、効率よく練習できます。

自宅練習の良さと限界

自宅練習の良さは、気軽にできることです。思い立ったときに、すぐに楽器を手に取れる。5分でも10分でも、空いた時間に練習できる。そういう気軽さは、自宅練習ならではです。

基礎練習やフレーズの確認、曲の構成を覚えるといったことは、自宅練習で十分できます。むしろ、短時間でも継続することが大事なので、自宅練習の方が向いているかもしれません。

ただ、音量の制約があったり、アンプやドラムセットがなかったり、限界もあります。本番に近い音で練習できないのは、自宅練習の弱点です。

スタジオを使うと効果的なタイミング

スタジオ練習が効果的なのは、音作りを確認したいとき、本番に近い音量で練習したいとき、集中して音と向き合いたいときです。

バンド練習の前に、自分のパートを確認しておきたい。新しい曲を、アンプを通した音で試してみたい。ライブ前に、本番に近い音量で最終確認をしたい。そういうタイミングで、スタジオを使うと効果的です。

社会人バンドだからこその現実的な併用スタイル

社会人になると、練習に使える時間もお金も限られています。毎週スタジオに入るのは、時間的にも金銭的にも難しいこともあります。

だからこそ、自宅練習とスタジオ練習を使い分けることが大事です。普段は自宅で基礎練習やフレーズの確認をして、バンド練習の前や、音作りを確認したいときにスタジオを使う。そういう現実的な併用スタイルが、社会人バンドには合っているかもしれません。

「スタジオに入らないと練習できない」と思うと、練習のハードルが上がってしまいます。でも、「自宅でもできることはある」と考えると、練習を続けやすくなります。

出演者・バンド側から見た個人練習

バンドを続けている側から見ると、一人で練習している人は、ごく自然な存在です。

スタジオに行くと、隣の部屋から一人でギターを弾いている音が聞こえてくることがあります。ドラムを一人で叩いている人もいます。そういう光景は、特別なものではなく、日常の一部です。

「恥ずかしい」とか「変な人」とか、そういう目で見る人はいません。むしろ、「音楽と向き合っている時間」なんだな、というふうに見えています。

音楽を長く続けている人ほど、個人練習を大切にしていることが多いです。バンド練習だけでは埋まらない部分を、個人練習で補っている。自分の技術や音を、地道に磨いている。そういう姿勢が、長く音楽を続けることにつながっているのかもしれません。

The Third Glowのメンバーも、個人練習をすることがあります。バンド練習の前に、自分のパートを確認しておきたいとき。新しい曲を、一人で音を出しながら覚えたいとき。そういうときに、スタジオで個人練習をしています。

それは特別なことではなく、バンドを続けていく上で自然なことです。音楽と真剣に向き合っている証拠でもあります。

まとめ|音楽と向き合う時間として

スタジオでの個人練習は、特別なことではありません。

「恥ずかしい」と感じる必要もないし、「自分には早い」と思う必要もありません。音楽を続けている人なら、ふつうに選ぶことのある道です。

バンド練習と個人練習は、役割が違います。個人練習は、自分のパートを準備する時間であり、音作りを確認する時間であり、集中して音と向き合う時間です。その時間があることで、バンド練習がより充実したものになります。

少し視点を変えるだけで、向き合い方が楽になることがあります。「完璧にしなきゃ」ではなく「まずは試してみよう」。「長時間やらなきゃ」ではなく「短時間でも積み上がる」。「恥ずかしい」ではなく「音楽と向き合う時間」。

自宅練習とスタジオ練習を、自分なりに使い分けながら、無理なく続けていく。それが、社会人がバンドを続けていく上での現実的なスタイルかもしれません。

スタジオ個人練習は、自分のペースで音楽を続けるための選択肢の一つです。気になったら、一度試してみてください。思っていたより、自然に馴染むと感じられるかもしれません。

この記事を書いた人

The Third Glow スタッフ

大阪を拠点に活動する、社会人ロックバンド The Third Glow のスタッフです。
社会人になっても音楽を続けたい方や、バンド初心者の方に向けて、スタッフ目線でコラムを発信しています。

▼楽曲の配信やSNSはこちら
https://profu.link/u/thethirdglow

▼楽曲ダイジェスト